承継的共同正犯について
承継的共同正犯について いわゆる承継的共同正犯とは、ある犯罪について、先行行為者が実行行為に着手し、未だその行為の全部が終了しない段階で、後行者との間に、その犯罪についての共同実行の意思を生じ、その後、先行行為者と後行行為者とが共同してその後の実行行為を…
承継的共同正犯について いわゆる承継的共同正犯とは、ある犯罪について、先行行為者が実行行為に着手し、未だその行為の全部が終了しない段階で、後行者との間に、その犯罪についての共同実行の意思を生じ、その後、先行行為者と後行行為者とが共同してその後の実行行為を…
接見と写真撮影についての一考察 1 この問題に限らないと思いますが、法律的な考え方(解釈)としては、概ね次のような順番で考えるのではないかと思っています。 原則→原則が修正できるか検討→解釈論としての結論→あてはめ (ただ実際は後述のように利益考量を前提と…
「接見」の重要性について 刑事弁護の技術も高度化してきており、また、法改正も続いているので、それに対応するため自分自身勉強が必要と感じているところです。 ところで、刑事弁護人の基本(というか民事事件も同じとは思います)は、やはり、被疑者・被告人…
外国人事件について思うこと(国選) 「少子・高齢化社会」にともなって、日本国内の労働力不足解消のため外国人が増加するとの指摘があります。そうなると、人数が増加する分、単純に外国人事件が増加すると思います(もっとも、近年の犯罪白書をみる限り、来日外国人の刑法…
家族(身内)が逮捕されたらどうするか 突然、逮捕された家族(身内)に面会するために逮捕直後に警察署に行っても会わせてもらえないのが普通です。また、勾留後も接見禁止がついていたりすると会わせてもらえないこともあります。その間、家族としては逮捕された身内がど…
情状弁護について 雑感 刑事弁護のほとんどは、否認事件(「やっていない」という主張など)ではなく、犯罪行為をしてしまったことを前提に、どのような刑事処分が相当なのかということが問題となる情状弁護の事案です。 具体的な事案においては、犯行動機に「同情さ…
刑事弁護における否認事件 雑感 弁護人、あるいは弁護人になろうとする者(以下単に「弁護人」といいます)として、被疑者に初回接見をしたときに、「やっていません」と言われたときどうするか、という問題を少し考えてみたいと思います。 当然、弁護人としては…